時代は2003年4月。
パチスロ業界は、全盛期を迎える少し前。
爆裂AT・ストック機・大量獲得機にノーマルAタイプと、様々なスペックの台が市場に溢れ、多くのユーザーを魅了していた時代。
2020年現在と比べれば、市場規模はもっと大きく、業界全体が乗っている時代だった。
打ち手側も、学生・サラリーマン・主婦、そして専業者と、多様な顔触れだった。
今思えば、高齢者の割合が、ずっと低かったように感じる。
時代の変化は、機種だけにとどまらないようだ。
何の話しがしたいのか自分でもよく分からないが、ともかくそんな時代の、しがないパチスロ専業者の稼働日記である。
では、第414話をご覧ください。
何はともあれ
4月4日
今日は金曜日。
いつも通り、T・K店の7並びイベントに参戦。
毎度、毎度結果が出せる訳ではないが、全体的に見れば優良イベントだと思う。
トータル収支は勿論プラスだし、何より、ライバルが少ないのが良い。
昔ながらのパチンコ店を感じさせる、レトロな雰囲気が心地よい。
今日はお目当ての台に7並び台があるだろうか?
10時開店。
いつものようにおじい様達の後に続いて入店。
最早ルーティン化されたコースを歩いて行くと、花火のシマに7並び台は無し。
前回は7並び台が二台あったが、共に不発だったので、今日は結構期待していただけにコレは残念。
まぁ、不満を言っても何も始まらない。
全てはお店側に裁量があるのだから。
そのまま進んでいくと、第二候補機種ハイパージャグラーに7並び台を発見。
迷わず携帯を置いた。
さて。
今日はハイパージャグラーとの勝負になった。
僕がジャグラーシリーズで最も好きな台である。
この機種は高齢者受けが悪く、また、若者は当時まだジャグラーシリーズ自体にあまり注目していなかった。
そのせいか「ジャグラー」なのに、結構不人気機種だったりしたのだ。
今では信じられないだろうが、4号機全盛時代。
ジャグラーは「高齢者が好んで打つ台」というイメージが強かった。
僕自身も、ジャグラーの面白さに気付いたのは随分遅かったし、稼働で打つ機会が増えるのは、まだもう少し後になる。
そんな背景があったが、このハイパージャグラーは別。
勿論、このT・K店の7並びイベントがあったから打っていた訳だが、その面白さは格別なものだった。
ダイオヘッド考案の「ゴメンナサイ打法」を駆使しながら打つと、巷で「ウザイ」と言われる演出たちも、全く気にならないし、逆に、
「こんなショボい演出で光るかも!?」
と、停止出目のお陰で、ネジネジが異常に熱くなる瞬間もあったりした。
そんな面白いハイパージャグラー。
この日も何とか一日堪能する事が出来た。
収支自体はそれ程でもないし、途中、
「コレが飲まれたらヤメよう」
と、思う瞬間が何度かあったが、その都度、土俵際で踏み止まり、何とか完走する事が出来た。
最終的な設定は分からないが、推定設定は4。
今なら高設定、当時なら中間設定と言ったところか?
何はともあれ、昨日に引き続き、納得の稼働内容で勝利を収める事が出来た。
店舗 | 機種 | 収支 |
---|---|---|
T・K店 | ハイパージャグラー | +17K |
小計 | 月間計 |
---|---|
+17K | +54K |