波に乗れず　パチスロ専業者編　第229話

 

 

こんばんは！銀猿です。

時は、2002年5月。

この当時のパチスロ市場は、爆裂AT機が主役を張る時代。

獣王・アラジン・サラリーマン金太郎が人気を集めていた。

その他にも、大量獲得機の、大花火・ガメラもまだまだ人気で、パチスロ界が大いに賑わっていた時期。

二年目に突入したパチスロ専業生活も、五ヶ月目に突入。

この当時の立ち回り方は、日替わりイベントで狙えそうな台を狙うか、夕方前から発表される札台狙い。

どちらも、お店の言う事を信じて・・・と言うか、お店の言いなりになって台を選ぶ事が多い。

時折、自分で「読み」を入れた台を打つ事もあるが、その機会はめっきり減った。

いくつか使えそうな店を抱え、その日、その日で少しずつ打つ店・打つ機種を変えていく。

交換率は7枚と7.6枚が多く、たまに6枚交換の店がある程度。

集団で動く事はなく、一人で行動する。

今日も朝から一人、パチスロ屋へ向かう。

 

 

快勝したものの

 

 

5月30日

今日は朝からクレイン店へ。

この日は、最近のゴールデンパターンとなる立ち回り。

朝イチは獣王。

当然のように設定6ではなく、当たり前の顔でサバには入らなかったが、今月何回目だろう？

何故かBIGは引けてプラス収支で終える。

お次はゲッター。

高設定奪取率はそれ程高くない・・・と、言うよりは低いと感じているが、やはり減算値判別が効くという事実が大きく、ついつい打ってしまう。

「今日こそはっ！」と、いつも思うのだが、今日も判別結果は×。

獣王で拾った勝ち分を、そっくりそのまま返上してしまった。

ここからは、お得意？の待機策。

お店頼みの札台待ち。

だが、まだ昼過ぎだったので、待ち時間が長くなる。

と、言う事で、最近ご無沙汰だったバッティングセンターに赴き、一汗流す。

 

お店に戻り暫くすると、順次札が刺さっていく。

あまり食指が動かない機種にばかり札が刺さっていく中、何とか我慢を続け、やっと掴んだ台は「大花火」。

設定判別が難しく、夕方からの勝負となれば展開次第となる機種だが、ここは腹を括って勝負に出る。

初期投資が嵩むスタートが一番厳しいのだが、この台は超ご機嫌さんのお座り一発BIG！

1KでBIGを引き当て、最高のスタートを切る。

すると、この後も「設定6か？」と思わせる勢いでBIGを引き当て、早々に、本日の勝ちを確定させる。

文句のない結果に万々歳のハズだが、外しミスが多く、自分自身に辟易。

この頃もそうだったが、最後まで目押しは上手くならなかったな。

 

 

店舗	機種	収支
クレイン	獣王	+7K
	ゲッターマウス	-7K
	大花火	+61K

 

 

 

 

 

乗れず

 

 

5月31日

今日も朝からクレイン店へ。

名前は忘れたが、月末の還元祭的な結構力の入ったイベント日。

当然の如く獣王の設定6を狙ったが、やはり6はツモれず。

 

お次は大花火。

まだ札が刺さっていない時間だが、メールの内容から狙えると判断。

それと、メールで結構煽ったからか、今日はお客さんが多い。

そんな中、一応、狙い台が運良く空いていたので、ここは札を待たずに勝負開始。

昨日の再現を期待しての一手。

が、それ程甘くはない。

昨日とは違い、一進一退のジリジリする展開。

投資がそれ程でもなかったので、飲まれるまで全ツッパを決め込んで打ち続けていたが、夕方過ぎ、遂に力が尽き、全てのコインが飲まれてしまった。

「さて」

ここは潔く負けを認めて帰るのも有りなのだが、お店全体がよく出ている現状が、お店から離れる決意をさせない。

特に待ち焦がれている台がある訳ではなかったが、Aタイプを中心に、出ている台のうち「何か」が空かないか待ってみる。

しかしながら、この日は皆粘り強く、打ってみたい機種は全く空かない。

結局、良く出ていた台で空いたのは「バベル」。

打った事の無い機種だが、直近の入替で導入された、この店の最新機種。

この条件下なら、一度ぐらい打診してみるのも悪くないだろう。

そう思い、初打ちとなるバベルで最後の勝負。

結果は、少し負債を増やして終了。

バベルは初めて打ったが、面白さが全く分からなかった。

この時は、初めての至福の体験を、まさかこの機種にさせて貰うとは思ってもみなかった・・・。

今日のクレイン店は、よく出ていた。

それだけに、波に乗れず残念な一日だった。

 

 

店舗	機種	収支
クレイン	獣王	-9K
	大花火	-11K
	バベル	-4K

 

 

第230話に続く