こんにちは!銀猿です。
今回は機種名鑑第57弾、「サーフトリップ」の登場です。
どうでしょうか?
皆さんご存知ですか?
覚えていらっしゃいますか?
正直、僕は全く覚えておらず、ノートを見て「なんじゃこりゃ?」と思いました。
過去の機種名鑑に書いてきた「迷Q」や「NJ」などは「一度しか打ってないシリーズ」でも、その存在も、打っていた事も思い出しましたが、本機については一切記憶にありませんし、思い出す事すら出来ませんでした。
そんな僕がこの機種の事を書くのはどうかと思いますが、本機も、僕の専業時代の一日を彩った機種である事に違いはありませんので、振り返ってみたいと思います。
スペック
■メーカー
アルゼ
■発売時期
2001年5月
BIG | REG | 機械割 | |
---|---|---|---|
設定1 | 1/431.2 | 1/3276.8 | 不明 |
設定2 | 1/390.1 | 1/2340.6 | |
設定3 | 1/356.2 | 1/1820.4 | |
設定4 | 1/315.1 | 1/1365.3 | |
設定5 | 1/273.1 | 1/1024 | |
設定6 | 1/240.9 | 1/780.2 |
基本的なゲーム性
本機はタイプで言うと「A+AT+AR」になります。
BIGとREGはありますが、出玉増加の鍵を握るのは、サーフィンタイムというATと、サーフラッシュというARの、二種類の「集中」にあります。
本機には「シングルボーナス」が搭載されており(サラ金と一緒だと思って下さい)、通常は約1/7で成立+押し順6択正解で出現=約1/42で揃う事になります。
このシングルボーナスの押し順をナビし、出玉を増やしていくのが、ATとARになります。
ATは押し順ナビ「のみ」が発生、ARは押し順ナビに加え、リプレイ確率も大幅にアップします。
その為、ARの方が、増加速度は断然早くなります。
AT/AR性能
ATであるサーフィンタイムは、純増約2.0枚。
継続ゲーム数は「50or100or250」なので、250ゲームの場合、約500枚を獲得出来ます。
ARであるサーフラッシュは、純増約3.6枚。
継続ゲームはATと同様ですので、最大で約900枚を獲得する事が出来ます。
どちらもBIG成立で終了する事はなく、全て継続されますので、ボーナスとARTの連打が絡むと、出玉増加速度はとても早く、爆発力は相当なモノでしょう。
突入契機は、通常時の6択を正解させる「サーフィンチャンス」や、20ゲーム周期で訪れ、音と消灯演出でATの突入を知らせる「ドルフィンチャンス」、また、BIG終了後も50%の確率で「サーフィンチャンス」が訪れます。
もう一つ大きな特徴として、ARであるサーフラッシュ終了後、最初のリプレイ成立時に継続抽選を行っており、ここで75%の継続抽選の当選すれば、再度サーフラッシュが始まります。
ここが、本機最大の出玉増加ポイントでしょう。
マイナー機種
これだけの爆発力を搭載している本機でしたが、位置付けとしては完全に「マイナー機種」でした。
アルゼが作った爆発力満載のAT+AR機なのに、どうして人気が出なかったのか?
コレは完全に僕の主観ですが、アルゼというメーカーは、そのリール制御や技術介入要素を盛り込んだ、いわゆる「王道」パチスロの開発力に抜きん出ていたメーカーでした。
その為、大量獲得機まではそのアドバンテージが大きく、市場を席捲していました。
しかし、サミーが作り出した新たなパチスロの概念である、ATやARと言ったタイプを「軽視」していたきらいがあります。
「あれは邪道」・「悪くても大量獲得タイプと棲み分ける」と踏んでいたのではないでしょうか?
しかし、ユーザーはこの新たなパチスロの概念を、諸手を挙げて受け入れました。
この事態に陥ってから、王者アルゼが慌てて開発に乗り出す事になったのではないでしょうか?
しかし、自社ではそのノウハウもアイデアも蓄積されておらず、開発は遅々として進まなかったのが現実だったと思われます。
そのような経緯から、クレイジーレーサーやサムライスピリッツの開発の為に、SNKの技術開発者を大量に引き抜いたものの、その後あの「キズネタ」の発覚、及び、泥沼の訴訟合戦になってしまったのではないでしょうか?
そんな状況で面白い台が作れる訳ないですよね?
王者アルゼの没落、サミーの台頭が如実に感じられる機種となったと思います。
要は「面白くなかった」んですよ。
ゲームの動画しか見つけられなかった(汗)