こんにちは!銀猿です。
今回は機種名鑑第73弾「トリックモンスター」の登場です。
爆裂AT機が猛威を振るう最中、オリンピアから発売されたAT機。
殆ど打った記憶がなく(全二回)、詳細を語れる人間ではないのですが(いつもの事)、巷の評価どうだったんでしょうか?
設置店はそれなり。
僕の回りの評価もそれなり。
雑誌に登場する頻度もそれなりで、全く「駄目な機種」と言う訳ではなかったと思うのですが・・・。
個人的にハッキリ覚えているのは、BIG中のサウンドだけだったりします。
いつもながら「薄い内容」となりそうですが(汗)、宜しければ、最後までご覧下さい。
では、参ります。
目次
スペック
■メーカー
オリンピア
■発売時期
2001年9月
BIG | REG | ATその他 | 機械割 | |
---|---|---|---|---|
設定1 | 1/436 | 1/655 | 1/354 | 95.3% |
設定2 | 1/436 | 1/648 | 1/254 | 99.3% |
設定3 | 1/436 | 1/642 | 1/224 | 102.7% |
設定4 | 1/364 | 1/636 | 1/200 | 106.3% |
設定5 | 1/364 | 1/630 | 1/174 | 110.8% |
設定6 | 1/238 | 1/624 | 1/95 | 119.9% |
タイプ
本機はA-400+AT。
BIGとREGは搭載しているが、出玉増加の最大ポイントはAT。
この辺りは、前回登場した、同じグループである平和から発売されたゴルゴ13と同じ。
発売時期も一ヵ月しか変わらないので、類似点も多い。
大きな括りで言えば「同じ」タイプと言えるが、コンテンツの差で人気はゴルゴに及ばなかった印象がある。
この時期のAT機は、獣王の大ヒットを受けた後発組で、結構似た機種が多かった。
ATの特徴
本機のAT=トリックタイム(以下TT)についてだが、凄く乱暴な言い方をすれば、今まで紹介してきた多くのAT機と似た構造になっている。
ATの抽選状態に「高・低」の概念があり、当然、高確の方が当選率・継続率ともに優秀。
そして、抽選契機となる対応役(若しくは純ハズレ)を引くと、ATの抽選を受ける事が出来、大連チャンしたら「ウハウハ」と、この時代、多くのAT機が採用してきたシステムを、本機も搭載している。
【高確A】
BIG後、およそ100ゲーム継続する高確状態。
BIG後50ゲームは固定で、以降、ハズレの1/3で低確へ転落する。
ちなみに、BIG中に上乗せ抽選があり、獲得したゲーム数だけ、50Gにプラスされ、固定ゲーム数が増える。
【高確B】
「月成立メーター」なる演出が存在しており、盤面上部にある「DAY/NIGHT」のランプが、NIGHTになれば、高確Bに滞在している可能性が極めて高くなる。
通常ゲーム中に「月」絵柄(約1/100)が揃うと、およそ90%の確率でメーターが上昇する。
高確B状態に移行すると、平均80ゲーム滞在。
固定ゲーム数は、Aと同じ50ゲームで、転落確率も同様。
TTの抽選契機
TTの抽選は、主に「ハズレとチェリー」で行われる。
ハズレとチェリー。
共に2種類存在し、それぞれ、当選率が変わる。
【ハズレ】
いわゆる「強ハズレと弱ハズレ」が存在しするが、別フラグではなく、リールの制御により振り分けられる。
出現率に設定差はあるが、1/10.2~1/10.6と、体感出来るモノではないし、判別要素としても使えない。
出現率およそ1/10で引いたハズレのうち「6/256」が、強ハズレになる。
【チェリー】
こちらは「2チェと4チェ」が存在するが、こちらも別フラグではなく、リールの制御により振り分けられる。
そして同じく出現率に設定差がある。
ハズレに比べれば数値に差はあるものの、やはり設定推測要素として使うには、実用性が低い。
1/157.9~131.1で出現し、そのうち「7/256」が、2チェとなる。
出現率
チェリー | ハズレ | |
---|---|---|
設定1 | 1/157.9 | 1/10.2 |
設定2 | 1/156.0 | 1/10.2 |
設定3 | 1/154.2 | 1/10.2 |
設定4 | 1/152.4 | 1/10.3 |
設定5 | 1/142.5 | 1/10.3 |
設定6 | 1/131.1 | 1/10.6 |
振り分けを考慮した確率
2チェ | ハズレA | |
---|---|---|
設定1 | 1/5775 | 1/435 |
設定2 | 1/5706 | 1/435 |
設定3 | 1/5639 | 1/436 |
設定4 | 1/5573 | 1/438 |
設定5 | 1/5210 | 1/440 |
設定6 | 1/4793 | 1/450 |
TTの当選確率
TTの当選確率は「ハズレA・B」「2チェ・4チェ」「高確・低確」で当然異なるが、2チェについては、高低関係なく100%当選する。
ただし、当然ながら高確で引いた方が連チャンしやすい。
2チェ以外だと「強ハズレ>4チェ>弱ハズレ」の順で当選しやすいが、弱ハズレに関しては「事故」レベルの確率である。
高確率状態時AT当選確率
2チェ | 4チェ | ハズレA | ハズレB | |
---|---|---|---|---|
設定1 | 1/1.0 | 1/19.9 | 1/3.9 | 1/10923.7 |
設定2 | 1/15.2 | 1/2.0 | 1/6553.6 | |
設定3 | 1/15.2 | 1/2.0 | 1/5461.3 | |
設定4 | 1/19.9 | 1/2.8 | 1/4681.1 | |
設定5 | 1/15.2 | 1/2.0 | 1/4096.0 | |
設定6 | 1/15.2 | 1/1.6 | 1/1310.7 |
低確率状態時AT当選確率
2チェ | 4チェ | ハズレA | ハズレB | |
---|---|---|---|---|
設定1 | 1/1.0 | 1/51.2 | 1/32.8 | 1/65536 |
設定2 | 1/46.8 | 1/25.2 | ||
設定3 | 1/46.8 | 1/25.2 | ||
設定4 | 1/51.2 | 1/24.3 | ||
設定5 | 1/46.8 | 1/24.3 | ||
設定6 | 1/46.8 | 1/23.4 |
TTの連チャン回数
当選した役と状態。
そして、設定により連チャンの振り分けが変わる。
高確A+2チェ
一番強いのは、高確A状態での2チェで、設定1でも平均12連チャン。
設定6に至っては、平均24連チャンなので、まさに「最強」と言える。
特徴は、3連を超えると、次は25連となる事。
そして、一度の抽選で、最高77連する可能性を秘めている。
設定1 | 設定2 | 設定3~5 | 設定6 | |
---|---|---|---|---|
単発 | 2.50% | 0.50% | 2.50% | 6.25% |
2連 | 50.00% | 50.00% | 40.90% | 25.00% |
3連 | 20.00% | 20.00% | 15.00% | 12.50% |
25連 | 15.00% | 24.00% | 24.00% | 25.00% |
50連 | 10.00% | 5.00% | 15.00% | 25.00% |
77連 | 2.50% | 0.50% | 2.50% | 6.25% |
平均 | 12.31連 | 10.50連 | 16.73連 | 24.50連 |
高確A+2チェ以外 高確B+2チェ
次に強いのが、この組み合わせ。
設定1と2は、平均8連。
設定3以上は平均10連。
特徴は、10連を超えると、15・20と、5連ずつ増えていく事。
20連以上も、設定3以上であれば振り分け率が18%程度あるので、現実的な数字。
そう言った意味では「夢」があるテーブルとなっている。
高確B+2チェ以外 低確+2チェ
この組み合わせになると、連チャン率が「ガクッ」と落ちる。
設定1~5で、平均連チャン数が3連。
設定6だけ別テーブルで、平均10連が期待出来る。
特徴は、単発が少なく、2連・3連が多い事。
設定6以外でも、5連(10%)は、何とかお目にかかれるレベル。
低確+2チェ以外 天井時
この組み合わせになると、当たってもほぼ単発で終了。
設定6だけは5連程度まで期待出来るが、そもそも設定6に出会う事が殆どなかった。
と、言うか、僕は見た事すら無かった。
まとめ
この手のAT機にありがちな、通常時の中だるみゾーン「BIG待ち」を「月成立メーター」を搭載する事で、少しでも緩和しようとする工夫は買いだったが、世間的には「ワンパンチ足りない」印象が強かったのではないだろうか?
爆発力、タイアップ、ゲーム性、どれも突き抜ける事がなく、変にまとまっていたのが、市場ではあまり評価されなかったのかも知れない。
個人的には完成度が高く、見所のある機種だったと思う。
もっと設定推測要素が豊富であれば、食指が伸びる事もあったであろう。