こんにちは!銀猿です。
今回は機種名鑑第11弾、「シーマスターX」の登場です。
本機は何と言っても、業界初となる「4本目のリール」を搭載し、
パチスロの概念をある意味覆した、一種パイオニア的存在。
「勝てる」・「喰える」という意味合いで考えると、そこまで勝負になった機種ではなかったのですが、パチスロの歴史に、新たな一ページを刻んだ名機である事に、多くの方たちは異存がないでしょう。
スペック
■メーカー
山佐
■発売時期
1999年7月
BIG | REG | 機械割 | |
---|---|---|---|
設定1 | 1/287.4 | 1/655.4 | 94% |
設定2 | 1/273.1 | 1/606.8 | 96.8% |
設定3 | 1/260.1 | 1/565 | 99.6% |
設定4 | 1/248.2 | 1/528.5 | 102.4% |
設定5 | 1/240.9 | 1/498.1 | 105.2% |
設定6 | 1/240.9 | 1/364.1 | 108% |
出典 777@Nifty様
特徴
本機最大の特徴は、上記した通り業界初の4本目のリール「テトラリール」を搭載していた事に尽きます。
今でこそ液晶搭載は当然で、4thリールのみならず5thリールなんかも存在し、パチスロの演出はその幅を多いに広げ、我々ユーザーを様々な角度から楽しませてくれますが、本機は、その新たな扉を開いた、まさに先駆者として登場した機種でした。
この機種が登場するまでのパチスロは、3本のリール×各21コマ=63個の絵柄が織りなすリーチ目が基本でした。
時代の流れと共に、「音」や「光」を使った演出をリール制御と絡める事で、その可能性を広げてきましたが、このシーマスターの4thリールは、それまでとは一線を画す演出でした。
4本目のリールとはいえ、プレイヤーが意図的に停止させる事は出来ず、自動で止まる、まさに「演出用」のリールなのですが、この4本目のリールが時に小役ナビの働きをしたり、
時に既存の3本のリール(主に、中リールと右リール)との停止形でリーチを作ったりと、
色々な表情を見せ、パチスロの新たな楽しみを提供してくれました。
しかし、4thリール搭載機はそれほど市場を席捲する事なく、また、全く消えてしまう訳でもなく、地味にその存在を生きながらえる事となります。
これほど画期的であった4thリール搭載機でしたが、この頃の山佐は、市場の「技術介入(目押し)至上主義」に反旗を翻すべく、「万人に優しいスロット」を目指していた様に思います。
クランキーコンドルを筆頭とするアルゼ(当時)系機種の、「パチスロが上手い=目押しが上手い」という風潮に異を唱え、パチスロ本来の楽しみは「リールが織りなすリーチ目である」という強い意志の元開発に着手されていた様に感じました。
ですが、時代は「技術があればパチスロは勝てる」という流れ。
個人的にはファミコンに端を発したゲーム世代の、
「自分で攻略している感」
を刺激する技術介入機が、裏技やコマンドを発見する事に喜びを覚える
(探求心は人間を成長させる大切な要素だと思います)
当時の若者の趣向にマッチしたのだと思います。
ですので、この後も続々とテトラ搭載機を発売し続ける山佐ですが、先日取り上げたカンフーレディなども含め、
本当に面白い機種は沢山あったのですが、どれも決定的に「勝ち易い」・「攻略要素満載」という、この当時の「ヒットする最大要素」に欠けていた事が、今イチ大HITに繋がらなかった原因かもしれません。
それでも、シーマスターのゲーム性がつまらないなんて事は一切なく、「ブレイクし切れなかった」のは、大花火やアステカ等の大HIT機種と比べてであり、後発するテトラリール搭載機も、そのゲーム性は、
「リーチ目の山佐」
ならではの、素晴らしい出来栄えの機種が多かったです。
ちなみにこのシーマスターも・・・先日のリーマンスロッター編 第8話で一度打ったきりです(苦笑)
信じて貰えないかもしれまんせが、僕は結構山佐好きなんですよ(汗)
動画内のシーマスターは〇モノの様ですが、これくらい連チャンすると気持ち良いですよね。
ちなみに逆回転(下から上)の方が熱いです。
通常時の打ち方
※このブログを書くキッカケをくれたE君より
「逆押し手順が記載されていなからやり直し」と、ダメ出しを頂いたので追記します。
正直僕は全然知らなかったのですが、このシーマスター、通常時順押しで消化すると、中段オレンジを強制的に取りこぼす「イジワル制御」が働いてしまうのだが、逆押しで消化するとイジワル制御が発動しないというメリットがあったとの事。
その逆押しをすると、上記メリットにプラスして「成立小役が丸わかり」となるのですが、
単純に考えても、「テトラとの絡みで確定目」とか出るでしょうから「面白い」よね。
※手順
右リール上段付近に青7を狙う
①枠上に青7=リプレイorオレンジorREG
②上段に青7=ハズレorリプレイorBIG
③中段に青7=ベル確定
④下段に青7=BIG一確!
⑤枠下に青7=ハズレorチェリーorREG
勿論、テトラや他のリールの停止形で2確や激熱もあるでしょうから、
面白かったでしょうねぇ~。
テトラ逆回転の時は、チョット震えながら押しちゃうかも。