こんにちは!銀猿です。
今回は機種名鑑第69弾「キングパルサー」の登場です。
言わずと知れた、ストック機初期の名機。
それまでに登場したストック機は「ストックする期間」が設けられており、その間に貯めるだけ貯めて、その後一気に放出するゲーム性でした。
しかし本機は、通常のゲーム性はそのままに、本来確率のブレから生じるいわゆる「波」を、意図的に作る事を可能にした、当時としては画期的なパチスロ機。
以下に紹介するゲーム性は、一説には、巷の都市伝説をメーカーが具現化したモノと言われています。
「時代を彩った名機」に相応しい本機。
では、早速振り返っていきましょう。
目次
スペック
■メーカー
山佐
■発売時期
2001年11月
BIG | REG | 機械割(フル攻略時) | |
---|---|---|---|
設定1 | 1/297.9 | 1/606.8 | 98.5% |
設定2 | 1/297.9 | 1/606.8 | 98.5% |
設定3 | 1/282.5 | 1/512 | 102.8% |
設定4 | 1/268.6 | 1/442.8 | 106.4% |
設定5 | 1/256 | 1/390.1 | 110.9% |
設定6 | 1/240.9 | 1/364.1 | 116.8% |
タイプ
本機はA+ST。
上記通りBIGとREGを持ち、その確率も通常のノーマルAタイプと同水準。
勿論ストック機なので、成立したボーナスは一旦内部にストック。
その後、所定の放出条件を満たせばボーナス放出となり、打ち手がボーナスを揃えられる状態となります。
ゲーム性
本機は、いわゆる「波」を意図的に作る事で、ゲーム性を広げた機種です。
その「波」は、ユーザー達の「都市伝説」を元に作られたと言われています。
その都市伝説とは、同社のメガヒットマシン「ニューパルサー」で噂されていた、
①設定1・3・5はハマリもキツいが、その分連チャンする。
②設定2・4はダラダラと出たり、ダラダラと吸い込んだりする。
と、言うモノでした。
この噂は、設定を知っているお店側の人間が発言する事も多く、まことしやかに巷に広がっていました。
この話を完全に具現化したのが、このキングパルサー。
本機はまさに、奇数は波が荒く、偶数は波が穏やかを、確率のムラではなく「設計」で作り出した機種でした。
現在の若者ユーザーがこのブログを読まれているとは思えないですが、どうですか?
昨今のスロットの多くも「奇数=荒い・偶数=穏やか」な機種が多くないですか?
元は、このキンパルが始まりであり、そのキンパルは、ニューパルの「噂」が元になっています。
ともかく、コレまで裏モノでしかあり得なかった、ゲーム性としての「ボーナスの連チャン」を、合法的に作り出したのが、画期的でした。
ボーナスの放出条件
本機は、成立したボーナスを一旦ストックします。
その貯めたボーナスは、特定条件を満たす事で放出(揃えられる)されます。
放出条件は全部で4つ。
①RT解除抽選に当選
②純ハズレ成立
③RTの振り分けにより、規定されたゲーム数を消化
④天井
※RTとは?
RT(リプレイタイム)とは、ストック機の場合、基本的に内部的なRTに突入し、殆どのゲームでリプレイが成立しています。
その為、ボーナスを揃える事が出来ないのですが、このリプレイの多くは制御で「揃いません」。
いわゆる「揃わないリプレイ」と呼ばれるものですが、このRTを一旦解除する事で、ボーナスを揃える事が出来るようになります。
ですので、RTの解除=ボーナス放出となります。
①RT解除抽選に当選
通常時、毎ゲーム解除抽選を行っており、その抽選に当選すると、ボーナス放出となります。
特徴としては、前兆演出を経由しないで、いきなりボーナス確定やリーチ目が出ます。
設定1 | 1/781 |
---|---|
設定2 | 1/781 |
設定3 | 1/781 |
設定4 | 1/872 |
設定5 | 1/782 |
設定6 | 1/787 |
②純ハズレ成立
外部から見た場合、①と同じです。
内部的に解除抽選ではなく、引いたフラグが純ハズレと言う違いだけですが、その確率には、雲梯の差があります。
純ハズレ成立
全設定共通 1/16384
③RTの振り分けにより、規定されたゲーム数を消化
これがメインとなる放出条件。
ストックされたボーナスは、毎回、各設定による振り分け率により「何ゲーム消化時点でRT解除(ボーナス放出)する」か決められる事になります。
そして、この振り分けに設定差が存在する事で、設定による「波」を作り出す事が可能となります。
ここで、各設定の振り分け一覧表をお見せする事は出来ますが、恐らく、今更打てない機種の数字の羅列を見せられても、全く面白くないでしょうから(決して、表を作るのが面倒な訳ではない・・・)、少し、特徴が現れるようまとめてみました。
・32ゲーム以内に放出される確率は
設定1=40.24%
設定2=40.24%
設定3=40.63%
設定4=32.03%
設定5=46.48%
設定6=59.12%
・33~128ゲーム以内に放出される確率は
設定1=32.04%
設定2=32.04%
設定3=32.04%
設定4=27.75%
設定5=32.04%
設定6=29.31%
・256ゲームまでに放出する確率
設定1=80.09%
設定2=84.00%
設定3=78.14%
設定4=71.5%
設定5=84.38%
設定6=92.34%
・512ゲーム以上ハマる確率
設定1=14.46%
設定2=2.34%
設定3=14.07%
設定4=2.34%
設定5=9.78%
設定6=1.95%
・32ゲーム以内に連チャンする確率は設定1~3はほぼ同じで、一番連チャンするのは6、次いで5、最も連チャンしないのは4。
・33~128ゲーム以内の連チャン率は、32ゲーム以内ほど差がなく、1・2・3・5は一律で、ここでも最も連チャンしないのは4。
・256ゲームまでに放出する確率は、実は設定4が最も低い
ここまで見ると、設定4が「ハズレ」感を醸し出しているが、512ゲーム以上ハマる確率は二番目に低い
・128ゲーム目ジャストに放出されれば、設定6確定(1~5は振り分け率が0%)だが、6でも振り分け率は0.39%しかない
・設定6の天井は、1,024ゲーム
※振り分け率だけを見れば設定4が今イチに映るが、そもそも、本機のボーナス確率は普通のAタイプと同水準。
その為低設定の場合、単純にボーナスが貯まりにくい為、当然上記の数字以上にハマる。
RT解除のゲーム数は、あくまで「ボーナスがストックされている状態」で適用される事はお忘れなく。
④天井
設定1~5において、最も深いゲーム数が1,279ゲームの為、天井は1,280ゲームとなる
ゴメンなさい。
悪い癖が出ました。
長くなったので、次回に続きます。