こんにちは!銀猿です。
今回は機種名鑑第75弾「アラジンA」の登場です。
サミー爆裂AT機三羽烏から最後の登場となった、アラジンA。
2号機、ニイガタ電子製作「アラジン」の血を継ぐ爆裂機。
4号機となり、集中からATへと形は変えたものの、その爆発力は初代以上のパワーを持ち、ホールでも人気機種となった本機。
獣王・サラ金と共にサミーの屋台骨を支え、アルゼにとって代わり、パチスロメーカーのリーディングカンパニーとなる足元を固めた名機。
本機はファンの方も非常に多いと思います。
あまり打っていない銀猿の説明では物足りないかと思いますが、よければ、少しの時間、懐かしさに浸っていって下さい。
では、参ります。
目次
スペック
■メーカー
サミー
■発売時期
2002年2月
BIG | REG | AT | 機械割 | 実質機械割 | |
---|---|---|---|---|---|
設定1 | 1/439.8 | 1/655.4 | 1/183.6 | 94.7% | 97.7% |
設定2 | 1/161.3 | 98.2% | 102.0% | ||
設定3 | 1/142.7 | 102.0% | 106.7% | ||
設定4 | 1/409.6 | 1/595.8 | 1/132.4 | 107.0% | 112.5% |
設定5 | 1/364.1 | 1/546.1 | 1/112.4 | 117.1% | 124.3% |
設定6 | 1/299.9 | 1/496.5 | 1/83.5 | 119.9% | 148.1% |
タイプ
本機はA-400+AT。
同メーカーの爆裂AT機である、獣王・サラ金と同じく、BIGとREGを搭載しているが、出玉を左右するのは、勿論AT機能。
そのATのしくみが、前述二機種とは趣を異なるのだが、それは以下に記載。
BIG中は、リプレイ外しが効くが、例の漏れず、やれば得するのではなく、やらないと損するレベル。
AC突入条件
本機には「アラジンチャンス(以下AC)」と呼ばれるATが搭載されているが、その仕様が、獣王・サラ金とは少々異なる。
獣王とサラ金は、基本的に純ハズレを引いた時にATの抽選を行い、合否が決まり、そして同時に連チャン回数も決まる仕様。
しかし、本機の場合、抽選するのはACの当選合否ではなく「状態の移行」となります。
この「状態の移行」抽選で「高確状態に移行」する事が、ACを獲得する最初の一歩となります。
普段滞在する低確状態時では、ほぼACに当選する事はありません。
純ハズレを引いた場合、いきなり直当たりする事がないとは言えませんが「ほぼない」と思っていてOK。
当たれば、事故レベルです。
反面、高確状態時には、純ハズレの一部と両ボーナス以外、全ての小役成立時に、約1/20の確率でACに当選します。
そして、この高確状態が「続く限り」、ずっと、約1/20の確率でACの抽選を行い続けます。
その為、高確状態に居続ける間、ACに高確率で当選する事で、連チャンする仕様となっています。
高確状態には「ショート」と、「ロング」の二種類があり、当然「ロング」の方が、高確状態が長く続く可能性が高くなります。
状態の移行の契機
では、どうすれば高確率状態に移行するのか?
突入契機は「純ハズレ」・「BIG」・「REG」・「天井」の、全部で4つ。
それぞれ確率が異なります。
純ハズレ
まずは純ハズレですが、本機の純ハズレには「チェリーが出る/出ない」の二種類があり、当然、目押しをしておかないと判別不能。
ちなみに、ACの当選確率には差があるが、状態移行については、チェリー有無による差はない。
純ハズレの出現率は以下の通り。
単チェ有 | 単チェ無 | 合算 | |
---|---|---|---|
設定1 | 1/266 | 1/799 | 1/199 |
設定2 | |||
設定3 | |||
設定4 | 1/284 | 1/853 | 1/213 |
設定5 | 1/315 | 1/946 | 1/236 |
設定6 | 1/386 | 1/1159 | 1/289 |
高設定程、出現率が低くなっている。
続いて、純ハズレ出現時の、低確から高確状態への移行率。
高確ショートへ | 高確ロングへ | |
---|---|---|
設定1 | 1/20 | 1/20 |
設定2 | 1/16.5 | 1/16.5 |
設定3 | 1/13.9 | 1/13.9 |
設定4 | 1/11.1 | 1/11.1 |
設定5 | 1/8 | 1/8 |
設定6 | 1/4 | 1/4 |
分かりやすく、設定が高くなればなる程、高確へ移行しやすくなっている。
後、ショートからロングへの「昇格抽選」も行われ、こちらは全設定1/4となっている。
BIG
BIGを引いた時も高確へ移行する可能性を秘めている。
確率は全設定共通。
高確ショートへ = 1/7.38
高確ロングへ = 1/32
REG
REGを引いた時も高確へ移行する可能性を秘めているが、BIGに比べると、大きく確率が下がる。
確率は全設定共通。
高確ショートへ = 移行しない
高確ロングへ = 1/199.8
天井
ボーナス間、1,251ゲーム以降の5枚チェリーor純ハズレを引いた時に状態移行。
確率は全設定共通。
高確ショートへ = 1/5.46
高確ロングへ = 1/99.9
ACの期待連チャン回数
ACは、高確状態に居続ける限り、約1/20の確率で発動し続ける訳ですが、当然、無限に続く訳ではありません。
初代と違い、BIGでACが終わる事はありませんが、一定の確率でパンク抽選が行われており、そのパンク抽選に当たってしまうと、残念ながら、低確状態に移行する事となります。
高確ショート滞在時
パンク確率 | 期待連チャン数 | 期待獲得枚数 | |
---|---|---|---|
設定1 | 約1/50 | 2.42回 | 288枚 |
設定2 | 約1/69 | 3.23回 | 385枚 |
設定3 | 約1/50 | 2.42回 | 288枚 |
設定4 | 約1/69 | 3.26回 | 389枚 |
設定5 | 約1/48 | 2.31回 | 275枚 |
設定6 | 約1/71 | 3.37回 | 401枚 |
期待連チャン数はそれ程でもない。
偶数設定の方が、パンクしにくくなっている。
高確ロング滞在時
パンク確率 | 期待連チャン数 | 期待獲得枚数 | |
---|---|---|---|
設定1 | 約1/277 | 14.10回 | 1682枚 |
設定2 | 約1/256 | 13.00回 | 1550枚 |
設定3 | 約1/297 | 15.13回 | 1804枚 |
設定4 | 約1/260 | 13.17回 | 1571枚 |
設定5 | 約1/309 | 15.61回 | 1861枚 |
設定6 | 約1/292 | 14.68回 | 1751枚 |
ショートと比べると、断然パンクしにくくなっており、期待連チャン数も伸びる。
こちらは、奇数設定の方が、パンクしにくくなっている。
スーパーアラチャン
本機には、通常のACとは別に「スーパーアラチャン」と呼ばれる、一撃5万枚の可能性を秘めた、いかついプレミア役が存在する。
スーパーアラチャンは、通常のACと違い「回数」が決められており、当選時にその回数の抽選が行われる。
突入契機
スーパーアラチャンへの突入契機は「AC中に純ハズレを引く」事。
AC中に純ハズレを引けば、1/2でスーパーアラチャンに当選する。
回数の振り分け
継続回数 | 振り分け率 | 期待獲得枚数 |
---|---|---|
0回 | 50% | |
10回 | 33% | 約119枚 |
30回 | 5% | 約450枚 |
50回 | 5% | 約774枚 |
100回 | 5% | 約1428枚 |
200回 | 0.25% | 約2738枚 |
300回 | 約4048枚 | |
400回 | 約5357枚 | |
500回 | 約6667枚 | |
1000回 | 0.10% | 約13215枚 |
2000回 | 0.01% | 約26311枚 |
3000回 | 約39407枚 | |
4000回 | 約52503枚 | |
5000回 | 約65480枚 |
可能性は極めて低いが、一撃5万枚も可能ではある。
リセット狙い
本機は設定変更時に、状態の移行抽選を行う。
確率は以下の通り。
通常モード | 高確ショート | 高確ロング | |
---|---|---|---|
設定1 | 1/1.13 | 1/41.69 | 1/11.10 |
設定2 | 1/1.15 | 1/29.15 | 1/10.32 |
設定3 | 1/1.18 | 1/36.41 | 1/8.17 |
設定4 | |||
設定5 | |||
設定6 |
確率は低いものの、突入していた場合、ロングの方が期待出来る。
高確であれば、約1/20でACに突入するので、イベント後など、設定変更の可能性が高い場合は、狙ってみる価値あり。
まとめ
如何だったでしょうか?
このように書いてみると、よく作り込まれた機種だと感じます。
AT機の作りにおいて、サミーが他のメーカーを圧倒していたのも、こうやって振り返っていくと、よく分かります。
アルゼも、他の会社の技術者を引き抜いたり、様々な訴訟案件ばかり抱えているから、基本の台作りが疎かになっていくんですよ。
若干不本意な動画を載せます。
まぁまぁ説明がうざいですが、他の動画よりは、長さや角度がマシなので・・・。