こんばんは!銀猿です。
これまで、
を、考察してきました。
今日は、今年の宝塚記念を予想する上で、注目したいポイントを確認しておこうと思います。
まずは基本
まずは例年予想のポイントとなる、基本事項から。
・天候
・ローテーション
◆2200m
ここまで散々、宝塚記念は「主流ではない」と言ってきましたが、一番の理由は2200mという距離。
日本の競馬は、ダービーを頂点として作られており、競馬関係者の悲願はダービー制覇。
それは馬を作る人も、管理・育成する人も、馬に乗る人も、みんな同じ目標に向かっています。
勿論、ダービー以外のGⅠだって勝てば嬉しいでしょうし、未勝利戦一つ勝つことだって、嬉しいに違いありません。
ですが、競走馬に関わる方達にとってダービーは特別。
すなわち、東京の芝2400mで勝てる馬づくりが、日本のホースマンにとっての大目標。
そう考えれば、阪神の芝2200mで行われる宝塚記念が、主流ではないと考えるのは当然でしょう。
それに、日本の芝GⅠが行われる距離は、1600m・2000m・2400mが主流。
2200mという中途半端な距離設定は、やはり主流からズレます。
◆天候
宝塚記念は、例年6月の最終週に行われます。
6月も末ともなれば、夏が目の前の季節。
最近の日本の気候だと、夏本番さながらの気温になる事も珍しくありません。
その上、梅雨がまだ明けておらず、雨が多い時期でもありますので、馬場が悪化することが非常に多くなります。
近10年、良馬場6回に対して稍重が4回。
ここ5年で見れば、良馬場1回に対して稍重が4回です。
例え当日が良馬場でも、週中に雨が降ることも多く、パンパンの良馬場で行われる事の方が珍しいレースです。
この独特な気候で行われる宝塚記念は、他のGⅠと違った視点で見る必要があるでしょう。
◆ローテーション
上半期の総決算である宝塚記念は、前半戦のGⅠシリーズの最終戦です。
その為、ローテーション的には、前走がGⅠである馬も多くなります。
ですが、前走の条件が阪神の2200mと大きく異なる場合が殆どです。
天皇賞(春)は軽い芝の京都競馬場で、距離は3200m。
安田記念とヴィクトリアマイルは、軽い芝の東京競馬場で、距離は1600m。
唯一、つながりが強いと思われる大阪杯も、実は結構違いが出ます。
たった200mの違いなのですが、スタートしてから1コーナーまでの距離と、急坂に差し掛かる前に勢いがつけられるかどうかで、テンの時計が大きく変わり(宝塚記念の方が早くなる)、その影響から道中息が入らない競馬になりやすくなります。
大阪杯はどちらかと言えば、内回りながら上がりの瞬発力が要求されるレースになるのに対し、宝塚記念は、ラスト5Fの持続力勝負になりやすい傾向があります。
この前走と条件が異なる点が、荒れる宝塚記念を演出する、一つの要因でもあります。
変則開催
ここからは、今年限定のお話。
昨秋から京都競馬場が大幅な改修工事に入った為、関西の競馬においては、変則開催を余儀なくされています。
例年なら、11月の開催は京都競馬場ですが、去年は阪神競馬場で行われました。
そして年が明けてからも、通常なら3月から皐月賞終了までが阪神開催で、その後、6月まではお休みとなりますが、2月中旬からスタートし、天皇賞(春)も阪神開催でした。
昨秋に一ヵ月多く競馬が開催され、今年も一ヵ月多く競馬を開催。
但し、例年ならば開催4週目に行われる宝塚記念が、今年は開催2週目です。
先週始まったばかりの阪神開催ですが、もう今週で終わりとなります。
「開催2週目なので、芝はまだ絶好の状態!」
と、言いたいところですが、ここまで使いこんできた影響は無視出来ないでしょう。
しかも、先週はいきなりの雨に見舞われ、土曜は重馬場。
日曜も最後の2レースは良馬場でしたが、8レースまでは稍重馬場。
時計も例年通り、しっかり掛かっていました。
その上、週末は雨予報です。
使いこんでヘタッてきている芝に、道悪競馬が重なると、どのような馬場になるか分かりません。
今年は、例年以上に馬場状態がカギになる可能性は、十分高いと考えるのが妥当かもしれません。
まとめ
今日の内容は、巷で多くの方が仰っている内容と重なっていることでしょう。
ですが、競馬の予想とは不思議なモノで、頭の中に入っていたハズの傾向が、予想に集中するあまり、スッポリと抜け落ちてしまう事が多々あります。
今年は例年と異なり変則開催でもありますので、最終決断の前には、今一度自身の予想ポイントを確認する事をお勧めします。
僕の今年の宝塚記念の予想のキーポイントは、適正です。