苦戦が続く2003年6月の稼働も、遂に後半戦に突入。
ここまでの成績は、6勝7敗で-45Kと、無残なモノ。
残り日数は少ない。
勿論、プラス収支に転じるだけの時間は残されているし、まだ、一発で逆転出来る範囲内の負債ではある。
焦らず、慌てず、落ち着いて立ち回る事が出来れば、まだ何とかなるハズ・・・だ。
では、第473話をご覧ください。
一応
6月20日
しっかり立ち回れば、まだまだ逆転可能な負債・・・。
確かにそうなのだが、僕は「トータル収支プラス」を目標にパチスロを打っている訳ではない。
「生活の糧」としてパチスロを打っているのだ。
プラスで終わればそれで良いという訳にはイカない。
とは言え。
まずは、目先の収支を何とかしなければならないのが現実。
お尻に火が付いた状態で向かったお店は、イベント専用の王様店。
少し状況が良くなってきたと思っていたのだが、ここ2回は不発に終わっている。
設定さえ入れてくれれば、自分の手に落ちる確率が相当高い店。
あってはならないのだが、少々祈る気持ちも込めながら開店を待つ。
10時開店。
ライバルがいない中、悠々と花火のシマへ向かう。
データを確認すると、食指が動くのは三台。
今日は、前回のように全台面倒を見る気はサラサラない。
自分が選んだこの三台に勝負を賭ける。
そう意気込んで打ち始めてみたものの、本命と目した一台目は不合格。
そして、続く二台目も不合格。
最後は、期待と言うよりも、若干諦めの気持ちを持って三台目に向かう。
物語としては、この三台目で見事に設定5を掴む事が出来れば、大いに盛り上がるところだが、現実は甘くない。
残念ながら、三台目も判別結果は×。
・・・致し方ない。
当初の予定通り、ここで王様店に別れを告げる。
この後は原付に跨り店舗移動。
向かった先は、以前見た時に少し気になっていたM・H店。
出玉は良好に見えたので、機会があれば一度訪れてみたかったお店。
この日は、他にアテがなかったので、やってきた次第。
もし打つ台がなければ、ボギー店に行って、ハイエナ狙いに切り替える予定。
到着し、店内をグルッと見て回ると、稼働が良く、あまり空き台はない。
まだ時間が早めなので、設定状況も今イチピンと来ない。
アテもなく広い店内を歩いていると、見た事のない機種を発見。
正確に言うと「実機を見る」のが初めてな台。
その機種はハローサンタ。
攻略雑誌を見て、その存在は知っていたものの、実機を見たのはこの時が初めて。
独創的なゲーム性が少々話題となっていた・・・と思う。
あまり記憶が定かではないのだが、個人的には、そう認識していた。
そんなハローサンタを見つけてしまった。
「う、打ってみたい」
専業者としてではなく、ただのパチスロ好きのお兄ちゃんとして、そう思ってしまった。
こう感じてしまっては、自分でもなかなか止めれない。
元々、パチスロが好きがこうじて専業者となっているのである。
興味のあるレア台が目の前にあるのに、華麗にスルーする事など出来やしない。
収支状況を考えて一瞬躊躇したが、自身の欲望を抑えきる事が出来ず、結局は着席してしまった。
座ったは良いが、正直、台の中身を殆ど分かっていなかった。
この時分かっていたのは、
①ストック機である事
②小役が「連続で揃わない」事で、ボーナスが放出される事
ぐらいである。
この程度の知識で、打ち始めるとは・・・自分でも、なかなかの「駄目っぷり」を感じる。
しかも、月間収支がマイナスの状況で、である。
ともかくいつも通り、一度当たるまで打ってから考えるスタンスで打ち始めると、投資5Kで素早くボーナス。
何で当たったのかは分からなかったが、早いボーナスにホッと一安心。
ここからは「飲まれたら終了」と決めて、演出を楽しみながら打つ事に。
すると、ボーナスのヒキはまずまず。
初めに当たったBIGの出玉が飲まれる事なく、出たり入ったりを繰り返す。
お陰で、じっくりハローサンタを打つ事が出来た。
打ってみた感想は、
「面白くない訳ではなけれど、思っていた程ではなかった」と、言ったところ。
コチラが勝手にハードルを上げていただけなので、台には申し訳ないが、コレが素直な感想である。
実践の方は、長時間に渡り出たり入ったりを繰り返した末、最終的には+12Kで遊技を終了。
何も考えず座ったハローサンタだったが、花火の負債を取り返し、連敗を止める事が出来た。
結果は一応プラス。
でも、全くもって褒められない一日。
店舗 | 機種 | 収支 |
---|---|---|
王様 | 花火 | -8K |
M・H店 | ハローサンタ | +12K |
小計 | 月間計 |
---|---|
+4K | -41K |
第474話に続く