こんにちは!銀猿です。
今回は機種名鑑第14弾、「マックスボンバー」の登場です。
今でこそ、パチスロのトップメーカーとして、その揺るぎなき地位を確立しているサミーですが、この当時はまだ「新しいもの好きな少し変わったメーカー」
ぐらいの認識だったのではないでしょうか(あくまで個人的見解)
ウルトラマン倶楽部がHITしたとは言え、まだトップメーカーとして君臨する以前に、ある種の試行錯誤感が見て取れるマックスボンバー。
このマックスボンバーの中身を一つずつ紐解いていくと、サミーがトップメーカーとして登り詰める事が出来た要因が、垣間見える気がします。
スペック
■メーカー
サミー
■発売時期
1999年1月
BIG | 機械割 | |
---|---|---|
設定1 | 1/256 | 91.1% |
設定2 | 1/230 | 96.4% |
設定3 | 1/218 | 99.3% |
設定4 | 1/207 | 102.3% |
設定5 | 1/197 | 105.2% |
設定6 | 1/178 | 112.8% |
引用元 懐かしのぱちすろ名機列伝xxΣ様
特徴
本機最大の特徴は「8ライン機」である事でしょう。
ドラキュラの時にも書きましたが、規制緩和により通常の5ライン機以外の製造が認められ、
有効ライン数の増加に伴い、ボーナス確率の引き上げが可能になる事が、多ライン機の最大のメリットなのですが、このマックスボンバーもその恩恵を受け、設定6では1/178と、Bタイプと遜色ないBIG確率となっています。(ドラキュラと一緒)
設定1でもBIG確率1/256と相当当たり易いイメージがありますが、他の多ライン機と同様REGがない為、ハマる時は常にストレートとなります。
以前取り上げたドラキュラやセブンダラーズと決定的に違うのは、
「ラインが増えた事が一目瞭然」である事でしょう。
本機を知らない方は、筐体写真をよ~く見て下さい。
何か違和感を感じませんか?
そう!各リール4コマ図柄があるんです。
「リール枠を広げる」という、他社が考えつかなかった方法で、多ライン機を市場に送り出したんですね。
そういう意味では、この様な「他とは違う発想」が、後の大ヒット機種の誕生に繋がったのだと思います。
技術介入
リプレイ外しの効果はそれ程だった様ですが、JACKゲームのフラグが、6枚と15枚の2種類があり、6枚の方がテンパイした時に外す事で、獲得枚数を増やすという、
「リプレイ外しならぬJACK外し」が出来た様ですが、
皆通常の3×3のリールに慣れており、慣れない3×4の見え方をする本機で、
「ビタ押し」が要求されるという、なかなかにハードルの高いモノでした。
特徴2
もう一つの特徴としては、
「完全告知台」であった事です。
今でこそ市民権を得るどころか、パチスロの大メジャー機種として君臨するジャグラーがそうである様に、完全告知台に対する評価は、揺るぎないものがありますが、当時は、ニューパル・コンドルの流れを汲んだ大量リーチ目を主流に、フラッシュ等を使った、新たな演出を組み合わせる事で、演出の多様化が進んでいた時代でしたから、この完全告知+激ムズの技術介入という、一種アンバランスな取り合わせは、残念ながら、幅広いユーザーからの指示を得るには至りませんでした。
・リール幅を広げた8ライン機
・かなりのインパクトを放った4連7図柄
・音と光を使った数々の演出があるのに完全告知
・全然記憶にないですが、変則消灯もあった模様
・万人に優しい完全告知なのに、ビタ押しをJACKゲーム中に要求する変態感
それはそれは、数々の革新的な挑戦をしてますが、返す返すも残念ながら「バランス」が悪かったのでしょう、正直人気が出る事はありませんでした。
しかしながら、この幾重にも折り重なった挑戦が、後の名機達の誕生の礎になっていたかと思うと、なかなか興味深い台だとは思いませんか?
※何かの番組なんでしょうが、マックスボンバーを打っているシーンはあまりありません。
他の動画が見つけられませんでした。雰囲気だけでも・・・。