こんにちは!銀猿です。
今回は機種名鑑第58弾「ギャンブルコンボ2」の登場です。
個人的には「打った事を全く覚えていなかった」、一度しか打ってないシリーズ該当機なんですが、世の中的にはどうだったんでしょうか?
今、改めて見返してみると、面白い/面白くないはさておき、かなり個性的で「尖った」機種だと思いますので、熱狂的に好きな方もいらっしゃったのではないでしょうか?
後の、アノ名機にも繋がる「源流」とも言えるゲーム性ですしね。
では早速、超個性的なゲーム性を振り返っていきましょう。
スペック
■メーカー
アルゼ
■発売時期
2001年7月
BIG | REG | 機械割 | フル攻略時 | |
---|---|---|---|---|
設定1 | 1/444 | 1/438 | 95.4% | 99.1% |
設定2 | 1/426 | 1/375 | 99.4% | 103.1% |
設定3 | 1/408 | 1/327 | 103.5% | 107.1% |
設定4 | 1/393 | 1/288 | 110.2% | 115.5% |
設定5 | 1/378 | 1/261 | 115.1% | 124.9% |
設定6 | 1/357 | 1/237 | 119.9% | 159.0% |
消えるボーナス
多彩なゲーム性を持つ機種が、次々と登場した4号機時代にあっても、本機のゲーム性は「超個性的」でした。
本機はタイプで言うと「B+RT」になります。
このアルファベットの並びだけ見ると、特に異変は感じないでしょうし「RT」ですから、爆発力も「期待薄」と言った印象を受けるかもしれません。
が、本機は、その機種名に「ギャンブル」をつけただけの事はある、爆裂マシンです。
最大の特徴は、
「ボーナスが消える」という事です。
正確には「成立ゲームに揃えないと、そのゲームでフラグが消滅する」という事になります。
通常の機種であれば、ボーナスが成立すると、入賞(揃える)するまでフラグが消滅する事はありませんが、本機では「一発勝負」で揃える事が出来なければ、その時点で「終了」となります。
ボーナスの入賞方法
まずは普通の機種同様、レバーを叩き、ボーナス成立を待ちます。
上記ボーナス確率を見ると「Bタイプのくせにやたら重い」と感じられたでしょうが、実際に「フラグが成立する確率は」下記の通り「超軽い」です。
BIG | REG | 合成確率 | |
---|---|---|---|
設定1 | 1/148 | 1/146 | 1/73 |
設定2 | 1/142 | 1/125 | 1/66 |
設定3 | 1/136 | 1/109 | 1/60 |
設定4 | 1/131 | 1/96 | 1/55 |
設定5 | 1/128 | 1/87 | 1/51 |
設定6 | 1/119 | 1/78 | 1/47 |
このように、設定1でも1/73という破格の確率でボーナスが成立する訳ですから、確率的には5千円程度打てば、2度ボーナスを「引けます」。
ですが、上記したように「入賞」しなければ、このボーナスフラグも消滅してしまいます。
入賞させる為には、
①左リールはフリー
②中リールに、「7・BAR」図柄を目押し
③右リールに、「赤or青or黄」いずれかの7を目押し
※②と③は逆でもOK
が、必要となります。
最大の難関は、右リールの「3択」に「勘」で正解しないと、いくら目押しが正確でも、全くボーナスが揃わないという点です。
ですので、ボーナス成立確率×3 = ボーナス出現率 となります。
注意点としては、中リールの目押しをミスると「絶対にボーナスが揃いません!」
目押し自体は難しくないですが、ボーナスを揃える事に苦労してしまう目押し力の方は、絶対に打ってはいけない機種でした。
ギャンブルタイム
めでたく1/3の難関を突破し、BIGを入賞させる事が出来れば、BIG終了後にドキドキのギャンブルタイム(以下GT)の抽選が行われます。
GTの当選確率は下記の通り。
GT突入率 | |
---|---|
設定1 | 1/2.000 |
設定2 | 1/2.000 |
設定3 | 1/2.000 |
設定4 | 1/1.818 |
設定5 | 1/1.667 |
設定6 | 1/1.250 |
この抽選に見事当選しGTに突入すると、以下の状態になります。
①リプレイ確率がUP = RTに突入
②ボーナス成立時には、右リールの揃える絵柄の色をナビ
つまり、ほとんどコインを減らさずに(設定3の理論値で純増-0.29枚)、次のボーナスを入賞させる事が出来るのです。
しかも、GTの終了条件は「BIG成立」ですので、GT中のREGは完全に「引き得」となります。
ですので、運が良ければREGの連打で、どんどんコインを増やす事も可能となります。
GT中の注意点としては、BIGのナビ発生時に目押しを失敗してしまうと「以降のボーナス成立時に、ナビが発生しなくなる」事が挙げられます。
ボーナスが「入賞」するまで、リプレイ確率はUPしたままになりますが、最初のBIG成立で揃えられないと、ナビを獲得する権利を一切失ってしまいますので、その損失は計り知れないモノとなります。
その他の特徴
・3枚掛け専用
・ボーナスは完全告知
・ボーナス成立時には、高速消化によるミスを防ぐ為、ボタンが一瞬効かなくなる
・10連続で3択に失敗すると、次回ボーナス成立時にナビが発生する、救済ナビがある。
・中リールを目押しミスし、右リールの3択に正解した場合、次回ボーナス成立時にナビが発生することがある。
まとめ
文字で書くと難しく感じてしまいますが(僕の文章力の低さが問題なだけ)、実際に遊技してみれば、それ程「難しく」はありません。
ただ、特殊なゲーム性の為、打ち手を選んでいたのは事実ですし、このゲーム性上、通常ゲームが「告知待ち」となってしまうのが、退屈に感じられた事でしょう。
ジャグラーや、沖スロなど、完全告知の面白さは今では完全に市民権を得ていますが、この時代はまだソコまでではなかった事と、本機は、ボーナスの「成立」はまだ「入口」であった事から、通常時はやはり「面白くない」と、感じるユーザーが多かったと思います。
ただし、名前の通りギャンブル性のかなり強いスペックですから、熱狂的(中毒的)ファンはいらっしゃったでしょうし、本機の設定6は「掴めば万枚」という仕様でしたので、本機の設定6を使ってくるホールがあったならば、朝の台取りは「鉄火場」と化していた事は、安易に想像出来ます。