こんにちは!銀猿です。
今回は機種名鑑第100弾「旋風の用心棒」の登場です。
記念すべき100機種目となる本機ですが、残念ながらあまり思い入れがない機種。
正直、個人的な評価は今一つの台。
当時、設置台数は多かったと記憶しているが、それはサミーグループの恩恵を多分に受けていたからと推測する。
・・・いかん!出だしからネガティブな事を書いてしまった(汗)
本機が好きな方も勿論おられるだろうし、懐かしさを感じる方は当然多数いらっしゃるだろう。
個人的な見解はさておき、いつものように記憶中枢を刺激すべく、振り返っていきましょう。
目次
基本情報
■メーカー
ロデオ
■発売時期
2003年2月
BIG | REG | 機械割 | |
---|---|---|---|
設定1 | 1/330 | 1/661 | 94.5% |
設定2 | 1/302 | 1/605 | 98.5% |
設定3 | 1/278 | 1/557 | 102.5% |
設定4 | 1/257 | 1/514 | 106.5% |
設定5 | 1/245 | 1/491 | 109% |
設定6 | 1/228 | 1/456 | 113% |
タイプ
本機は、BIGとREGが搭載されており、かつ、JACKゲームが3回存在するのでAタイプ。
そして、内部的に成立したボーナスは、一度ストックされるのでSTタイプ。
ついでに、10ゲーム継続の「押し順ナビ系」のアシストタイムが搭載されているのでATタイプ・・・と、言いたいところだが、このATはボーナス放出契機の為に存在するので無視。(詳細後述)
と、言う事で、本機はA+STタイプとなる。
ちなみに本機は「せんぷうの用心棒」ではなく「かぜの用心棒」である。
ボーナス放出契機
ボーナス放出契機は、大別すると二つ。
①純ハズレ成立時
②小役7連続揃い
①は単純に、純ハズレ(内部的に何のフラグも引いていない状態)を引ければ、即放出。
その確率は「約1/305」なので、普通に引ける。
但し、連チャンゾーンがある訳ではないので、ここから大きな出玉を獲得する事は難しい。
が、ボーナス後は高確ゾーンが待っているので、単純な出玉以外にも、その存在価値はある。
②小役7連続揃いは、細かく言えば3つに分かれる。
・自力
・天井
・旋風チャンス
である。
「自力」は文字通り、何のアシストもなく、小役を7連続で揃える事が出来れば、ボーナス放出となる。
「天井」は1,072ゲーム経過後、スイカ成立で発動。
ナビが入り、小役7連をアシストしてくれる。
そして、最後の「旋風チャンス」
コレが、本機最大の特徴を有する機能。
この後、掘り下げよう。
ちなみに「スイカ成立」と書いたが、本機の小役は、リプレイ以外は全て同一フラグである。
旋風チャンス
本機の肝となるのが「旋風チャンス(以下KC)」
KCは、10ゲームワンセットのAT。
ATと名がついているが、アシストにより出玉を増やす事がその役割ではなく、押し順をナビする事で、小役7連を可能する事が目的。
つまり、KC=ボーナス放出と言える。
では、本機において最も大切なKCについて、詳しく見ていこう・・・
と、言いたいところだが、ハッキリ言ってこのKCというか、旋風の用心棒のシステムは非常に難解。
細かく書いていくと数字だらけになるし、逆にイメージが湧き難い(・・と思う)
なので、誠に勝手ながら、銀猿的見解をふんだんに盛り込み、ザックリとしたイメージでお届けさせて頂こうと思う。
抽選契機
①チャンス目出現(1/199.95)
②BIG中チェリー成立(1/656.62)
③KC中純ハズレ(1/304.82)
④KC中内部REG当選(1/238.31)
⑤JACKハズレ(1/16384)
⑥KC確定目出現(1/38490)
⑦プレミアムKC確定目出現(1/76981)
⑧天井到達
⑨ストックなし時、内部ボーナス成立
か、数が多い。
⑤~⑧はKC確定。
①のチャンス目出現は、状態(低・高A・高B)+設定によって、突入率が異なる。
設定は単純に高い方が入りやすく、状態は「高A>高B>低」の順。
最も突入率の高い「設定6+高A」だと、約58%。
低確はほぼノーチャンスだが、設定5&6なら、まだ現実的な確率となる。
②はチェリー成立確率自体が低い上に、当選確率も低いので無視
③と④は高設定の方が「入りにくい」逆転現象がある。
③の純ハズレは設定1~4は同一確率で、約10.5%。
④の内部REGも、設定1~4は同一確率で、50%。
⑨は導入直後が、ストックと飛ばした後にしかお目にかかれないハズなので、基本無視。
状態
上記抽選契機の中で、最も頻繁に抽選され、最も大切なのが、①のチャンス目出現時。
その当選確率を左右する「状態」について簡単に。
低確は説明不要だろう。
通常ゲームの多くが、低確に滞在する。
肝心の高確移行契機だが、AとBで異なる。
そして高確状態には、継続ゲーム数が振り分けられるテーブルが存在。
ここも表にすると、皆さん見る気もなくしてしまわれるかもしれないので割愛(決して、作成が面倒な訳ではないよ・・・多分)
横に、平均継続ゲーム数を書いておきます。
高確A
・純ハズレからのBIG(71.3ゲーム)
・純ハズレからのREG(13.6ゲーム)
・リプレイの1/128(8.2ゲーム)
高確B
・左第一停止チェリーーの一部(3.07ゲーム)
連チャン性
KCには連チャン性がある。
ゲーム数解除がない本機においては、このKCの連チャンと、純ハズレによる自力ボーナスの絡みが、出玉の肝となる。
KCの連チャンも、設定及び状態に左右される訳だが、ここは「高設定+高確が単純に強い」と言う訳でない。
なるべく、見るのが嫌にならない程度にまとめてみる。
低確
設定1~3は、ほぼ単発で、良くて二連。
設定4になると三連がおぼろげに見え、設定6なら三連もまずまず現実的。
平均連チャン数が一番高いのは設定5だが、それでも平均二連。
高確A
低設定域の方が連チャンする確率が高い。
五連までの期待が最も高いのは設定5だが、1~4の方が九連まで見えるので、平均連チャン数は4.0と高くなる。
設定6はほぼ三連までで、平均連チャン数は2.0と、低設定域の半分。
高確B
こちらも、低設定域の方が平均連チャン数が高い。
1~4の場合、三連以上が確定で、三連から十二連までほぼ振り分け確率が同じ。
高確B自体、滞在ゲーム数が非常に短いが、ここからのKC突入は、大爆発に繋がる可能性を秘めている。
②BIG中チェリー成立
全設定共通。
三連以上が確定し、ほぼ、三・四・五連のいずれか。
平均4.08回
③KC中純ハズレ
設定により若干の振り分け率に違いがあるが、平均すれば、全設定共通で2.0となる。
④KC中内部REG当選
こちらは、低設定域の方が優秀。
1~4で平均四連。
5で平均三連。
6で平均二連となっている。
⑤JACKハズレ
ほぼ単発or五連。
設定5&6は単発濃厚。
1~4の場合は、若干だが、五連の期待が上回る。
1~4の平均連チャン数は3.2。
⑦プレミアムKC確定目出現
流石はプレミア。
若干の振り分け率の違いこそあれ、どの設定でも平均十連。
⑧天井到達
ここは設定順で高くなる。
1~4はほぼ単発だが、設定5は平均2.6連となり、設定6になると平均4.2連になる。
大事なポイント
最初の方で、KC=ボーナス放出と「言える」と、書いているが、厳密には違う。
本機のKCは、KC≒ボーナスである。
その理由は「押し順を間違うとボーナスが放出されない事がある」から。
ATは10ゲームしかない。
残り7ゲーム以上残した状況で押し順を間違えた場合は、残りのゲームで小役7連が引ければ、一応は問題ないが、そうでない場合はボーナスが放出されない。
また、残り7ゲーム以上残っていたとしても、押し順を間違えた後で、KC中の純ハズレや内部ボーナスを引く事で小役が揃わなかった場合も、ボーナスが放出されない。
※キチンと消化している場合は、KC中の純ハズレや内部ボーナスを引いても、ATゲームが10追加される
つまり「慎重に押せ!」と、言う事である。
まとめ
簡単にまとめるつもりが、やはりややこしくなってしまった。
コレも、自身の文章力&構成力の乏しさが招いているので、申し訳ない気持ちで一杯である。
本機は、多くのタイミングでKCの突入や上乗せのチャンスがある。
そこが、魅力の一つとなっているのだろうが、王道は、
「約1/305の純ハズレでBIGを引き、高確中に純ハズレを引いて、KCを発動させる」
と、言う事になろうかと思う。
つまり、獣王やサラ金と似たゲームフローと言う事である。
勿論、ゲーム性は全く異なると言えるが、そこはサミーグループ。
大ヒット機種を、上手くST機に流用した・・・と、思っていたのではないか?
個人的には、狙いどころが乏しく、設定推測も難しいので、あまり攻めどころのない「難しくてややこしい機種」と言った印象なのだが、皆さんはどうだろうか?