こんばんは!銀猿です。
前回は競馬界の流行り病二大巨頭の一角「ハズレるの怖い病」について書きました。
「もし来たら・・・」と、気になる馬は全て買ってしまう。
「とりあえず・・・」と、人気馬を抑えてしまう。
「当たるパターンが少ないから・・・」と、単勝を買えない。
そのような傾向がある人は「ハズレるの怖い病」にかかっています。
今回は考え方の観点から、改善していきましょう。
まずは確認
ついつい抑え馬券を買ってしまう人に質問です。
貴方は
「馬券を当てたい」のでしょうか?
「馬券で勝ちたい」のでしょうか?
とにかく馬券を当てたい!というのであれば、メチャクチャ簡単。
「全通り買って下さい」
どの券種でも構わないので、全通り買えば必ず「的中」します。
分かり易く単勝で考えると、最大で18点買えば、間違いなく当たります。
でも、そんな買い方する人はほとんどいらっしゃらないですよね?
恐らく理由は二つ。
①面白くないから
②何となく負けると分かっているから
ではないでしょうか?
①の面白くないからは、よく分かります。
「何も考えずに馬券を買う」というのは、面白くありません。
それに、レースを観ていても「必ず当たる」という状況は、ドキドキ感がなく、ギャンブル特有の高揚感が得られません。
まぁ、高揚感が得られなくとも、言葉悪いですが、お金が増えるのならばそれで良いという考えもできます。
しかしながら、多くの人が単勝全頭買いをして勝てるとは思っていないでしょう。
そして、その考えは正解です。
全通り買いをし続ければ、トータルの回収率が100%を切ることはほぼ間違いありません。
「必ず当たる」けど「ほぼ間違いなく負ける」
だから皆さん、全頭買いなんてしない訳です。
的中率が下がっても、自分で予想をし、考えた上で馬券を絞って購入するのです。
多点買いの難しさ
的中率を100%にしようとすると、超高確率で負けてしまう。
とは言え、馬券が的中しなければ、それはそれで必ず負けてしまう。
的中率と回収率の関係は、競馬で勝つ上で考えなくてはならない、深いテーマです。
その昔、三連単で「ほぼ絶対に来ない組み合わせ」を機械的に抽出し、それ以外の組み合わせを買うことで利益をあげている組織が話題になったことがあります。
馬券裁判男として有名な卍氏も、多点買いで実際に利益を上げていたことを、自身の著書で語っていらっしゃいます。
即ち、多点買いで勝つことは不可能ではなく、有効な戦術だと言えます。
が。
再現性に問題があります。
多点買いで勝ち続けようと思うと、どうしても資金力が必要です。
何故なら、オッズの歪みが最も出るのが三連単であり、他のユーザを出し抜ける可能性が最も高い券種が三連単だからです。
語弊を恐れずに言えば、三連単を購入しているユーザーの多くが「馬券が下手な負け組」だからです。
その諸悪の根源が「マルチ」にある事は、何度も言ってきている通りです。
そして現実問題として、自動投票が必須となるでしょう。
一般的な馬券ユーザーである我々が多点買いで勝ち続けることは、思っている以上に難しいと言わざるを得ません。
リターンが減る
全頭買いなどと言う極端なパターンではなく、普通の状況で考えてみましょう。
的中率を上げる方法は基本的には二つ。
①購入点数を増やす
②人気馬を買う
です。
①の「購入点数を増やす」は説明不要でしょう。
沢山買えば当たる確率は上がります。
ですが、当然ながら当たった時のリターンは減ります。
買い方として「上乗せ買い」をしているのであれば、一概に購入点数が増えたからと言って、回収率が下がるとは言い切れませんが、多くの場合「買い目が増える=リターンが減る」と考えて構いません。
(上乗せ買い・・・例えば、複勝を買った上で、複勝を買った馬から相手2頭へのワイドを上乗せする。 ワイド一点を買った上で、その二頭から三連複を数点流す。 と言った買い方)
②の「人気馬を買う」ですが、我々が作り出すオッズというものは非常に良く出来ていて、どの年を見てみても、人気順と馬券率はほぼ100%相関関係にあります。
数字的に言えば、人気馬を買うということは、的中率を上げることに等しくなります。
ですが、こちらも当然ながら当たった時のリターンは減ります。
中途半端に的中率を上げようとすると、回収率が下がってします。
そんなジレンマが競馬に隠されています。
次回は
どうでしょうか?
馬券を「当てにいく」と、負けやすくなる気がしませんか?
次回は、処方箋として、具体的な処方箋を出したいと思います。