こんばんは!銀猿です。
今回は、パチンコ中古業者について書きたいと思います。
皆さん、パチンコの中古業者と聞いてどの様なイメージが思い浮かぶでしょうか?
多くの方は「パチンコ・パチスロの中古台を取扱う業者」が、真っ先に出てくると思います。
それは勿論大正解なのですが、実際どの様な業務を行い、どの様にして収益を上げているかを問われれば、よく分からない方も多いと思います。
そこで本日は、パチンコ中古業者が、どの様にして収益を上げているかをお伝えしたいと思います。
中古遊技機の売買
まずは皆さんも真っ先に思い浮かべたであろう、中古遊技機の売買です。
コレは簡単にご理解頂けるかと思います。
パチンコ・パチスロ台(以下、遊技機)を、安く買って高く売る事で、その差額が儲けとなります。
特に難しい事はありません。
今ではネットの普及により、遊技機を売買する「場」が出来ています。
この「場」は、皆さんが普通に「パチンコ 中古機 価格」などで検索して頂ければ出てきますし、そこで今現在の遊技機の「中古相場」を知る事も出来ます。
価格は普通の市場原理と同様で、欲しい人が多ければ高くなり、欲しい人が少なければ安くなります。
この「場」の価格が市場価格の基準となり、大体がその価格前後で取引される場合が多いです。
さて、この中古業者の取引先は何処になるでしょうか?
答えは、「パチンコ店と中古業者」です。
※一部ゲームセンター用に売買や、個人用に売買する場合もあります。
この「パチンコ店と中古業者」は、仕入先にもなりますし、販売先にもなります。
遊技機の最初と最後は基本的にパチンコ店となりますので、「パチンコ店→中古業者→パチンコ店」という流れの売買が基本ですが、各店舗(若しくは企業)で、取引業者はある程度決まっている場合が殆どですから、このパチンコ店とパチンコ店の間に入る業者の数は一社に限定されず、二社・三社と入る事あります。
当然、間に入る業者が多くなればなるほど、中間マージンが増え、最終的に購入する店舗の買い取り価格が上がる事になりますので、余程手に入りにくい人気機種でない限り、間に入る業者は二社までが常識的です。
ちなみに、この場合の差益については、当然各業者によって違いますし、仕入価格にもよります(価格が高い機種程、差益が多くなりやすい)が、僕が勤めていた会社では、一台あたり5,000円から10,000円程度でした。
※初代となるCR花の慶次S-V
パチンコでは数少ない、中古価格100万円超えを記録していた機種
書類作成代金
収益の柱2本目は、「書類作成代金」です。
パチンコ店が新しい台を導入する際は、必ず警察へ「書類」を提出しなければなりません。
この「書類」の中で、全国どの警察においても必ず提出しなければならないものが「検定通知書」です。
※他にも提出する書類はあります
「検定通知書」は、設置される遊技機が「正常なものである」証明書だと考えて頂ければ、分かり易いかと思います。
「遊技機取扱主任者」の有資格者が、「この遊技機は問題なく正常である」と認め、特定の手順を踏む事で、「検定通知書」が発行されます。
「検定通知書」が無ければパチンコ店は「警察検査」を受ける事が出来ない為、新しい台を設置し、営業する事が出来ません。
中古業者は、この書類作成代金をパチンコ店から受け取る事で、収益を上げる事が出来ます。
ちなみに、書類作成代金は統一されており、下記の様な内容となります。
項目 | 単位 | 料金(税別) |
---|---|---|
取扱実務費 | 1業務 | 30,000円 |
書類発給手数料 | 1機種 | 10,000円 |
点検確認 | 1台 | 1,000円 |
確認証紙 | 1枚 | 300円 |
(例1)
あるパチンコ台Aを10台中古で導入する場合、1業務(30,000)+1機種(10,000)+10台(1,000×10)+10枚(300×10)=53,000円
(例2)
あるパチンコ台A・B・C・D・Eを、各2台中古で導入する場合、1業務(30,000)+5機種(50,000)+10台(1,000×10)+10枚(300×10)=93,000円
例の様に、同じ台数でも機種数が増えた場合の方が、書類代金は高くなります。
この書類作成代金、中古台を売却した場合は先程の売買差益とは別に貰う事が出来ます。
また、中古台を「チェーン店移動」する場合も当然検定通知書が必要となる為、パチンコ店は中古業者に書類作成を依頼する事になります。
この場合は、書類作成代金のみが収益となります。
この書類作成代金がある為、遊技機の売買では差益を取らず、他社より安い価格をパチンコ店に提示し、「数をこなす」事で収益を上げる戦略をとる業者もあります。
※中古業者間での売買の場合は、書類作成代金が得られない為、売買差益のみとなります
※ジャグラーは、どのスペックでも新台より中古価格の方が高くなります
メーカーである北電子の、徹底した市場流通量の管理が成せる業です
こちらについては、また書きます
新台を売る
収益の柱3本目は、「新台を売る」です。
中古業者はメーカーではありませんから、当然遊技機を作る事は出来ません。
ですが、各業者はそれぞれ各メーカーと「代理店契約」を結んでいる事が多く、メーカーの代理店として新台を売る事が出来ます。
この場合は、メーカーとの契約内容により、「一台売れば〇万円」という場合が殆どです。
この〇万円は、そのメーカーと業者間で取り決められるものですから、一概には言えませんが、昔、他の中古業者さんが誤って見せてくれた書類には「一台販売につき5万円」と書かれていました。
メーカーからすると、直販より利益率は下がってしまいますが、完全に「出来高払い」ですので、営業マンがフォローしきれないお店にも売る事が出来たと考えれば、悪くない話ですし、中古業者からすれば、仕入れる必要がなく(在庫を抱える心配がない)、また、中古機を一台売却した時の差益と比べれば、新台の販売マージンはとても大きい上に、新台の場合は、複数台購入される事も多い為、「美味しい」商売となります。
まとめ
如何だったでしょうか?
知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、初めて知る方も多いのではないでしょうか?
上記以外にも、別の方法で収益を上げている業者もありますが、上記の3本柱を軸としているところが多いと思います。(中古専門の業者もあります)
今後も、あまり知られていない中古業者について書いていきたいと思います。
もし、何か知りたい内容がございましたら、お気軽にコメント欄にご記入下さい。